大一番前の備忘録

大一番前の備忘録

みなさん、こんにちは!

今回はいよいよ今週に迫った最後の駅伝に向けて試合前の気持ちを綴っておこうと思います。

4年間の想いをずら~っと書いていきますので、もの好きな方はぜひ読んでみてください!

それでは早速!!

いよいよ大学生活最後の大きな駅伝大会が今週となりました。

目標は『優勝』です。

高校の頃は『都大路出場!』とよく言ったもんですが、自分たちの力もある程度わかって駅伝前には自然と地方大会出場に変わっていました。地方大会に出るためには県駅伝で3位以内に入らなければいけません。

『地方大会出場』でも私たちの学校では初で本当に3位になったときはすごくうれしかったです。

そして今週。

無難に走れば4,5位が妥当かなと思います。

それでもチームの全員が『優勝』を心の底から信じられるチームになりました。

私が入学したときには想像もつかなかった世界です。

大学は『個人で頑張ろう!』と割り切って入学しました。

私は熱くなりすぎるところがあるので、駅伝で結果を残そうとすると部内で浮くのが怖かったからです。

国立大学はもちろんスポーツ推薦なんてありませんし、陸上を第一に入学してきた集まりではありません。進学校の人がほとんどです。

実際に入部すると高校の頃よりレベルが低かったです。

でも、ある程度予想通りだったので不思議とショックを受けることはありませんでした。

『僕は僕のやり方で頑張ろう』

素直にそう思いました。

そんな私を変えてくれた出逢いがありました。

大学駅伝なんて興味なかった自分を変えてくれた大切な『相棒』です。

話しが一気に飛びますが大学2年のときに監督に「ブロック長をやらないか?」と言われました。

工業高校からの進学で勉強が忙しかったのもありすごく悩みました。

なにより1番はブロック長になることによって、熱くなりすぎるのが怖かったです。

すごく悩んだ末にブロック長を引き受けることにしました。

そして自分がブロック長になる意味を考えたときに『やはり貪欲にやろう!』と決めました。

「今の状況を変えるには何か変えないといけなくて、それには批判や反対がつきもので、でもそれに怯えていては何も変えられません。サークルではなくせっかく部活に入ったのなら、とことんやりましょう。僕がブロック長になった意味を考えて、まずは全員自己ベスト更新を目指します。」

ブロック長になって初めての部総会で言いました。

まずは目標がなーなーになってしまっていることが原因だと思ったので、目標管理シートを作って全員に書いて貰いました。

4年間の最大目標と中間目標と、近々の大会での目標。

そして今自分に足りないものとじゃー何をすべきか。

書いたものは部室に掲示しました。

競技レベルは人それぞれなので、まずは自己ベストを更新して走る楽しさを知ってもらうことをブロック長としての僕の目標にしました。

練習メニューも自分が立てていて、練習メニューに少しでも不安や疑問があったら伸びないのは分かっていたので練習の目的や考えもよく話すようにしました。そして何より、自分が結果を残すことによって『この人についていけば大丈夫』だと思って欲しかったので自分の結果にはとことんこだわりました。

5000m:14’51→14’40

10000m:32’08→30’57

ブロック長になってからわずか半年でここまで伸びることができました。

これは間違いなくブロック長をさせていただいたからです。もともと投票で決まるブロック長をやらないかと勧めてくださった監督のおかげで自分も覚悟が決まりました。

そしてブロック長になって初めての大学駅伝は8位入賞をチーム目標にしました。

結果は5位

10年振りに入賞することができました!

予想以上の結果で素直に嬉しかったです。チームを任されて結果が出たことにホッとしました。

卒業生が1人で1,2年生主体だったこともあり、同時に来年・再来年へのプレッシャーも感じましたが。笑

大学3年時はコロナの影響で軒並み大会も中止になり、この大学駅伝もさえ中止になりました。

駅伝に合わせなくていいこともあり、2年目は各自の自己ベスト更新に全振りしました。

私は極力練習を強制することはないので、良くも悪くもチームが二極化したなと感じます。

うちの大学はインカレで代交代なので5月でブロック長を交代しました。12月まで責任を持ってチームを見たい気持ちもあり、ブロック長を続けることを直談判しようか悩みましたが、いつかはいなくなる自分がいつまでもブロック長をするのは組織的に良くないと思い、そのまま交代しました。

ブロック長を離れてからは大会の申込みやホテルの予約などの雑務がなくなり、自分に集中できるようになった反面、やはりどこか寂しいようなそんな想いがありました。

6月の全日本予選会は惨敗。

自分自身長く故障していたこともあり、前期は全くチームの力になれませんでした。

8月の後半からまたコロナによる部活動禁止になり、当初9月半ばまでの予定が10月半ばまで延期されました。

同時にまた故障し、大会出場の許可も下りない中でモチベーションの維持が難しかったです。

それでも、チームメイトの練習報告などを見て自分も頑張らないととすごく助けられました。

最終学年として自分がチームにできることを考えたとき、気づいたらグループLINEにぐわーっと長文と練習メニューを送っていました。全体練習ができず、練習内容が単調になっていたことと部活動禁止が解けてからでは間に合わないと思ったからです。

しかし、現実はそう甘くなく、全体練習を再開した頃のチーム状況は最悪で、口が滑っても「優勝」なんて言えないレベルになっていました。

自分自身も全く走れない状態でした。

でも、大学からの記録会への参加が認められず、自然とチーム全員が最後の駅伝へ向かっていった気がします。

とりあえず、焦らずできる練習を組んで確実に積み上げました。

そんなときチームメイトの1人が全日本大学駅伝の全国学連選抜に選ばれたという朗報がありました。

僕を変えてくれた大切な相棒です。

落ち目のチームにこれ以上無いほどのいい報告でした! 本当に助かった、ありがとう。

11月に入ると自分の調子も一気に上がってきて、練習の質も上がりました。国立大学となるとどうしても力の差が出てしまうのでポイント練習の組み分けが固定されがちなのですが、1年生のほとんどがAチームにチャレンジしてくれ、チームの底上げに繋がったと思います。

11月半ばに行った試走合宿では6区を区間新で走った選手もおり、優勝が本当に現実味を帯びてきました。

そんなこんなで気づけば今週が本番です。

ブロック長を引退した身の自分にこうして練習メニューや調整を任せてくれたこと本当に感謝しています。(半ば強引ですが笑)

10月20日に「鹿大には茅野智裕がいるので大丈夫です。」とグループLINEに送りました。

たまに、僕もテレビで見るようなスターになれるんじゃないかと錯覚を覚えますが、どうやらそうではないようです。

私には1人で試合をひっくり返す力も、走りで観客を魅了するような競技力もありません。

でも、チームをまとめる力や動かす力は人一倍持ってると思います。

最後の駅伝までには必ずチームを仕上げる自信がありました。

しかし、これにはみんなの協力が不可欠です。

熱くなりすぎるのが怖くてブロック長をしたくなかった自分が、本気で優勝を目指して熱くなれる仲間に出逢いました。

入学当時は想像もできなかったチームです。

そして今週。

全員が最高のパフォーマンスできるように最善を尽くすのが最後僕に課せられた使命だと思います。

勝負は相手がいて初めて成立するものなので優勝できるかどうかはわかりません。

正直、私立大に比べコロナによる制限は多かったと思います。

でも、言い訳をする必要がないチームにまで成長しました。

僕は僕の4年間を証明するために、そしてチームメイトへの感謝を走りで体現してきます。

拙い文章で4年間の想いを書き殴ってきました。自分への決意表明ですね笑

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

いい報告ができるといいです。

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この記事を書いた人

地方大学で日々奮闘している現役ランナーです。
自分に限界を感じ関東進学を諦め、地元の国立大学へ進学。指導者がいない中、様々な人に伺い強くなるために模索。
理論だけではない、リアルな声を届けたいと思い、ブログを開設しました!伸び悩んでも陸上だけは真摯に向き合ってきたので、本質を伝えられるように頑張ります。
このサイトとともに成長出来たらなと思っているので感想や質問、提案などあれば遠慮なくご連絡ください!

自己ベスト
5000m:14'38
10000m:30'25

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